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RSウィルス"RSV" 感染症について

いよいよ4月、オーストラリア メルボルンでは秋が深まってきました。

最近テレビでRSウィルスに関しての警告を目にすることが多くなりました。それは、RSウィルスウィルスが秋頃から春先まで流行する非常に感染力が高い感染症のためです。

RSウィルスは呼吸器疾患を引き起こす病原菌です。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染すると言われています。

この感染症は乳幼児の病気と思われがちですが、実は基礎疾患がある方、なんらかの理由で免疫が低下している場合や、高齢者の方がかかると症状が悪化し重篤化しうる侮れない病気なのです。

感染すると発熱、鼻水などいわゆる”風邪”の症状が出始めます。潜伏期間は3日から6日程度とされていて、通常は発症後3日ぐらいで良くなってきます。しかし、改善が見られず悪化してきていると感じる場合や呼吸困難がある場合は、迷わずかかりつけ医に相談してください。

残念ながらRSウィルス感染症の特効薬はありません。このウィルスは飛沫感染・接触感染によって蔓延するため、手指消毒、うがい、マスク着用などの予防は非常に効果的です。

RSウィルスワクチンについて

2024年4月現在、オーストラリアでは60歳以上の高齢者にRSウィルスワクチンを推奨しています。しかし、このワクチンへの国からの補助がないため、100%自己負担することによってワクチンを接種することができます。

お問い合わせは、州政府によってルールが異なりますのでかかりつけ医にご相談ください。